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中学生向けー夏休みにすべきこと!-

中学受験を控える6年生の夏休みというと飛躍的な成績アップを考えている保護者も多いと思います。
確かに大学受験や高校受験の場合は、夏休みの学習内容で差がつきます。もちろん、中学受験でもしっかりと学習をするのは当然のことです。
今回は、中学受験を控える小学6年生と保護者の夏休みの学習内容の説明です。
ベースになるのは塾の夏期講習ですが、家庭での時間の使い方がポイントになります。

1.中学受験で夏休みに行なう基本的な学習内容

中学受験は、首都圏だと東京と神奈川が2月1日からです。埼玉県は1月10日で千葉県は1月20日が入試の開始日となっています。
どちらにしても冬休み中にどれだけ偏差値が上がるかは計算できません。そこで、大抵の保護者は夏休みに飛躍的な偏差値アップを考えてしまいます。
中学受験で行う夏休みの学習内容で最も重要なことは、どんなことでしょうか?
ここでは、中学受験独特の夏休みの学習内容を説明していきます。

1-1.基本は塾の夏期講習

夏休み期間中のスケジュール管理については、後ほど触れます。ここでは、夏休みの学習内容のベースとなる部分を説明していきます。
中学受験で夏休みに行なう学習内容の基本は、たったの2つです。目標とする学習は、「塾の夏期講習の復習」「弱点の克服と課題学習」になります。

1-2.基本は復習と苦手科目の対応

夏休みは時間があると思って、予定を増やしすぎると中身が薄くなります。
塾で行う夏期講習の授業をしっかりとノートやテキストを使用して復習しましょう。
わからないことがあれば、自分で調べるのが重要なポイントです。
どうしてもわからないことは、次の塾の講習の時に講師に聞いて理解をしましょう。
苦手科目や弱点の克服は、保護者にも役割があります。これまでの模試の結果や塾のテストの結果などから、
科目ごとの苦手分野をみつけておきます。
この弱点探しは、お子さんにやらせると失敗をします。子どもの多くは、わかった気になっていることが多いからです。
いくら問題集の問題が解けても、模試や実際の入試で解けなければ理解できているとは言えません。
弱点の克服こそが夏休みに行なう重要な学習内容になります。
課題の取り組みは、塾や学校の宿題のことです。直接中学受験には関係がないような課題や宿題でも、しっかり取り組むことが大切になります。

1-3.継続は力なり、計算問題と漢字練習は毎日行おう!

算数の計算問題や漢字練習は、基本的に毎日行うべきです。多くの塾でも同様のことを考えていると思います。
特に計算や漢字は朝の時間帯に習慣化させることが重要です。他の学習に関しては、塾の講習がある日とない日で別のスケジュールをつくります。

2.中学受験をするご家庭の夏休みに行なう学習計画と注意点

夏休みの計画と言っても受験までの計画の一部にすぎません。基本的に塾の講習日とお休みの日にわけて計画を立てるのが基本になります。

2-1.夏休みの1日のスケジュールの基本

塾の講習の有無にかかわらず毎日行う学習があります。「計算」と「漢字」のふたつは、毎日短い時間でも良いので習慣化するのが理想的です。
塾の講習がある日は、基本的に塾の復習と塾の課題が中心になります。その他は計算と漢字を毎朝こなせれば充分です。
欲を言えば、隙間時間を使用した「理科」「社会」などの暗記部分を少しでもできれば理想的です。どちらにしても体調管理に注意をしながら無理のないようにしましょう。
塾の講習がない日は、「塾の復習」「塾の課題」「学校の課題」「弱点の克服」が大きなテーマになります。
「計算」「漢字」はこれまで通り毎日継続しましょう。弱点の克服は、保護者の出番です。これまでに受けた模試の結果などから弱点となる部分を見つけておく必要があります。
多くの保護者が夏休み期間に飛躍的な偏差値の向上を期待します。実際は、基本的な部分の弱点克服をして、日々の復習を行なうのが重要なポイントになります。

2-2.休日と休憩の違い

5年生くらいであれば、数日の休日があるのは問題ありません。6年生の場合は、基本的に休日は「なし」と考えて下さい。
休日はない方が理想的ですが、「休憩」は必ず取るようにしましょう。学習時間にもよりますが、1日に3時間くらいは自由時間が必要になります。
保護者の中には1日に3時間も遊ばせるくらいなら他の学習をと思うかもしれません。
受験を行なうのはまだ小学生ですから、遊ぶ時間の確保は必要なことになります。
適度な自由時間と十分な睡眠時間は中学受験成功の必須条件だと思って下さい。塾のない日であれば、3時間の自由時間があっても10時間以上学習できます。

2-3.モチベーションのコントロール

「休憩」の確保はモチベーションのコントロールにも必要になります。保護者の中には、受験生のモチベーションが徐々に上がっていくと思う方もいるようです。この考え方は大きな間違いです。多くの受験生のモチベーションは、アップダウンの繰り返しで、中には受験数日前まで全く上がらないお子さんもいます。第一志望校のイベントや体験授業などがあれば、積極的に参加しましょう。モチベーションの向上にはオススメの方法だと考えられます。

2-4.偏差値の急激アップは望めない

中学受験を小学校6年生から始めると夏休み時期の取り組み方で偏差値の上がり方にも違いがあります。
夏休み前でできることは、中学受験に挑むだめの基本的な学習が主体になります。従って偏差値も決して高くは望めません。
夏休み期間は、基礎的な学習の復習や弱点の克服が基本だと説明しました。
この学習により夏以降の模試で、ようやく偏差値の向上がみられると考えて下さい。
基本的に夏休み以降と冬休み時期に偏差値が変動します。偏差値の高い学校を目標としているとしても、基本学習を怠るのは得策ではありません。

3.中学受験の夏休みに行なう科目別学習方法

夏休みに行なうべき科目別の学習方法を簡単に説明しておきます。基本は塾の復習や弱点克服ですが、中学受験の基本なので理解をしておきましょう。

3-1.国語の学習方法

国語は漢字や文法以外は読書しか学習方法がないと思われている方も多いようです。読書を否定するつもりはありません。
国語の学習でも最も重要なポイントは、「読解力」を身につけることです。読解力を身につける方法は、後日説明します。
国語が苦手で読解力のないお子さんは、大学受験で苦しむ傾向があります。
国語の読解力は他の科目にも影響しますので、確実に学習する必要があります。
中学受験はゴールではなく通過点です。先を考えた学習方法が本当の力をつけるためには必要になります。

3-2.算数の学習方法

難関中学校の算数の入試問題は、算数というよりも数学のレベルだといえます。だからと言って無駄に公式を覚えるのは感心しません。
図形問題や様々な応用問題を解くときの公式を覚えるのではなく、何故そのような解き方をするのかを理解することが大切なことになります。
時間はかかりますが、理論的に算数の解き方を把握すると先々が安心です。数学の世界にもスムーズに入ることが可能になります。

3-3.社会の学習方法

社会の学習方法は、暗記が基本になります。また学校によっては、地域の歴史と地理を問題にする学校も少なくありません。
学習方法はできるだけ隙間時間を利用した学習方法が効果的ですが、歴史の年号などを単純に覚えてもあまり意味はありません。
同時に内容や関連したことを学習していくことをオススメします。地理や歴史、時事問題は興味を持って日頃から関心を持つことが重要です。

3-4.理科の学習方法

理科は実験を実際に行なうのが最も望ましいのですが、家庭でできることには限度があります。
まずは、暗記できる分野を確実にしていきましょう。計算問題や考察問題も学習する必要があります。
但し、基本となる暗記分野を理解していれば、比較的計算問題や考察問題が苦手になることは少ないと考えられます。

まとめ

夏休みは、早い段階から中学受験対策をしているお子さんとの差がついている状態だと思います。
スタートラインが遅ければそれは当然のことです。スタートが遅い受験生だからといって、基本的なことを学習しなくては意味がありません。
基本部分が出来れば、自然に偏差値も上がりますし、応用問題にも取り組めます。
飛躍的な成績の向上を望む保護者の気持ちはわかります。保護者が焦るとお子さんは確実に感じ取りますので、注意が必要です。
秋以降からでも充分に力をつけられます。その為には保護者の協力が必要ですから、お子さんと一緒にがんばりましょう。

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