2019/01/10
首都圏三大模試の特徴と受験ポイント
中学受験の模試とは?首都圏三大模試の特徴と受験のポイント!
中学受験の基本は塾や家庭で予習や復習・問題演習などを繰り返し行なうことで記憶の定着を目指します。記憶した内容は、模試を受験して日頃の学習の成果を試すと共に本番のシミュレーションを行ないます。今回は首都圏の中学受験では定番と言われている三大模試について説明をします。この記事を読んで中学受験模試とお子さんに適した模試を選択しましょう。
1.中学受験首都圏模試の特徴と受験のポイント
現在の中学受験は、進学塾に通って対策を考えるのが基本と言われています。もちろん、ご家庭の学習で中学受験が不可能ということではありません。但し難関校を志望する受験生はやはり通塾をオススメしますし、最も期待ができる選択になると思います。通塾と同時に中学受験に必須と言われている模試に関する説明を行ないます。自分のお子さんに適した模試選びの参考にして欲しいと思います。
1-1.中学受験の首都圏三大模試とは?
中学受験の模試には定番と呼ばれる模試があります。首都圏で行なわれる模試の中でも「三大模試」と呼ばれる模試は多くの受験生が受験をします。
首都圏中学受験の三大模試
合不合判定テスト(四谷大塚)
全国公開模試(日能研)
統一合判(首都圏模試センター)
上記の模試が首都圏三大模試と呼ばれている模試で、多くの受験者がいるので偏差値や合否判定の目安になります。
それぞれの模試の特徴は後ほど説明します。
1-2.自分の子どもはどの模試を受けるべきか?外部受験は必要なの?
中学受験の模試はあることは理解していても自分の子どもに適している模試は悩むと思います。また外部模試の必要はあるのかも迷うのではないでしょうか?ここでは、中学受験の模試選びのポイントを説明します。自分の子ともに合っている模試の選択はとても大切なことです。
1-2-1.自分の子どもに受験させる模試は?
三大模試はどれを受け手も同じだと思っていませんか?または通っている塾にすすめられた模試をただ受けているだけのご家庭もあるかもしれません。三大模試の中でも四谷大塚の「合不合判定テスト」と日能研の「全国公開模試」のレベルはさほど変わらないと言われています。首都圏模試センターの「統一合判」は、他の2つと比べると易しい問題が多くなっています。インターネットなどで調べてもおそらく似たようなことはわかると思います。
ここで理解してほしいのは、問題が難しいか簡単かということよりも自分のお子さんの志望校の偏差値を事前にしっかりと把握しておく必要があります。志望校の偏差値が60以上あるのであれば、迷わず四谷大塚の模試がオススメです。逆に偏差値50未満の中堅校を第一志望にしているのであれば、首都圏模試センターの模試が良いでしょう。45~65くらいであれば日能研の模試が最もオススメだと思います。また男子の最難関校や女子の最難関校であれば、四谷大塚や日能研の模試と学校別の模試を受験することをオススメします。自分のお子さんの志望校に合わせて受験する模試を選ぶことが理想ですが、通塾している系列の模試も含めて考えてみましょう。
1-2-2.外部模試の受験は必要なの?
通っている塾の模試を受験するのは最も一般的な考え方ですが、状況によって外部模試も受験することをオススメします。例えば、四谷大塚に通塾している受験生が日能研や首都圏模試を受験することは確実に力になると思います。四谷大塚や日能研に通っている受験生で受講クラスが下位クラスの受験生は、首都圏模試センターの模試を受験することを強くオススメします。
1-3.会場受験と塾での受験どちらがオススメ?
会場模試と塾で受ける模試では、どちらが良いのでしょうか?会場と普段の塾では、同じ問題の模試でも結果は異なる結果になることが予想されます。日頃から通っている塾であれば、体力的なロスは防げる利点はありますが、緊張感はさほどないことが多くなります。会場受験は独特の緊張感があるので、模試の役割を充分にはたすことになります。特に自分の志望校が会場に選択できるのであれば、積極的に受験をするべきです。
2.中学受験首都圏三大模試の特徴
中学受験の首都圏三大模試の特徴やポイントを順番に説明していきます。同じ中学受験用の模試にもそれぞれ特徴がありますので覚えておきましょう。
2-1.最難関から上位クラスに強い四谷大塚の「合不合判定テスト」
四谷大塚の「合不合判定テスト」は、最難関校や難関進学校を志望する受験生にオススメの模試になります。母体が四谷大塚だけに模試の中でも比較的難易度の高い難関校を志望している受験生が多くみられます。やはり四谷大塚の授業プログラムに沿った試験範囲のことも多いので、四谷大塚の塾生が有利になりますが他の受験生にとっても難関校の受験であれば受けて損のない模試です。
2-2.幅広い受験生に対応可能な日能研の「全国公開模試」
日能研の「全国公開模試」は、中堅校~難関校を志望する受験生にオススメです。日能研のもしも母体数が多いので、偏差値などの資料が信頼できることでも知られています。日能研の模試は、実力的に中堅校から難関校がベストだと説明しましたが、受験生の多くが受験をするので自分の現在順位を理解するのに良いと思います。受験者数が幅広いので、中堅校から難関校までのデータが豊富にそろうのが特徴です。第一志望校はもちろんですが、併願校の選択にも資料やデータが役立ちます。
2-3.中堅校や中学受験の基本に強い首都圏模試センターの「統一合判」
首都圏模試センターの「統一合判」は中堅校や偏差値が50以下の中学校を志望校としている受験生に適している模試です。勘違いをしてほしくないのは、偏差値40と言っても一般的な公立小学校の6年生全体の数値ではありません。あくまでも受験生だけで判断をする偏差値です。「統一合判」の問題は中学受験の基本的な問題も多く出題されています。首都圏にある「栄光ゼミナール」や「市進学院」などの通塾生も受験する模試になります。
3.まとめ
中学受験用の三大模試は、水準的に考えるとある程度偏差値で区分をすることができます。お子さんの通っている塾の模試は原則的に受験が必要になると思います。もうひとつの外部模試はお子さんの志望校によって決めるのが最も理想だと思います。個々の模試で偏差値を比較するのはあまり良い方法ではありません。どの模試を受験しても同じことが言えますが、大切なことは模試を受験した後の復習や解きなおしになります。模試は良い点をとるためのものだと考えるよりも、自分の弱点を見つけ出す貴重な機会だと思う必要があります。志望校の受験日に答えられることが最も大切です。