2018/09/11
受験生のモチベーションの維持と向上方法
中学受験は、保護者とお子さんが共に高いモチベーションを維持する必要があります。ちょっとしたモチベーションの低下が残念な結果に終わる要因になることも考えられます。中学受験のモチベーションの維持について説明をしていきたいと思います。この記事を読んで、お子さんのモチベーションUPを実現させましょう!
1.中学受験攻略のコツはモチベーションが大きなポイント!
中学受験は、大学受験や高校受験と比べると試験当日に実力を出せないお子さんが多いのも特徴です。実力が出せない状態で合格できるほど中学受験は簡単ではありません。ここでは、中学受験とモチベーションの高さの関係や重要性を説明します。受験をするのは、小学6年生だということを理解しましょう。
1-1.中学受験とモチベーションの関係
試験当日に本来の実力が出せない理由は様々ありますが、試験当日になっても全くモチベーションが上がらない受験生も少なくありません。
大学受験や高校受験と大きく異なるのはこの部分でもあります。モチベーションのコントロールができないお子さんも多いのが現実です。
試験当日以外にも受験までの体調管理や学習の姿勢など様々な部分でモチベーションの維持や向上が重要になります。
1-2.「いつやるの?」「今でしょ!」は大学受験だからできること!
大学受験で有名な東進ハイスクールの林修講師が発したことで有名になった言葉です。確かに中学受験も早くから準備や対策をすることは重要なポイントだと思います。高校受験にも似たようなことが言えるのですが、ちょっとした気持ちや精神的なことが原因でモチベーションの上下が激しくなるのが中学受験の特徴でもあります。
中学受験でモチベーションを向上させるのは簡単ではありません。親御さんが思っているほど順調にモチベーションが上がらないのが一般的だと思って間違いありません。
2.モチベーションの状態と低下の原因!
モチベーションの維持と言葉で書いてもあまりピンとこない親御さんもいると思います。感情をあまり外に出さないお子さんも少なくないので、当然のことです。ここでは、モチベーションの低い受験生にありがちな特徴や家庭環境を説明します。また、モチベーションを下げてしまう言動にも注意をしましょう。
2-1.モチベーションの低い受験生の特徴
モチベーションの低いお子さんの特徴にはいくつかの共通点があります。もちろん、お子さんによって違う要因も考えられますが、比較的多い例を紹介します。モチベーションが高いお子さんの特徴に学習そのものを楽しんでいる傾向があります。逆に、自由時間や遊んでいる時に元気なのに授業になるとおとなしいお子さんは要注意です。
おとなしく授業を受けているのが、真面目とは限りません。ノートやテストなどの結果と合わせる事で判断ができます。
中学受験そのものに目的が持てていないお子さんもモチベーションが下がる傾向があります。志望校が決まっていないお子さんや決まっていても目的や目標が曖昧な場合です。何の為に志望校に合格をしたいのかが明確なお子さんはモチベーションが高くなります。目標を聞いた時に「がんばる」「一生懸命」などの曖昧で抽象的な言葉を発するお子さんは要注意です。
2-2.モチベーションの低い受験生の家庭環境
モチベーションが低いお子さんは本人の目的意識が原因のこともあります。その他に家庭環境が大きな原因になっていることも少なくありません。
親御さんの中には、自身の受験経験をお子さんに話す方も少なくはありません。経験談は良いのですが、学習方法などは大学受験や高校受験のものをおしつけてもムダです。
模試の合格判定で偏差値が志望校に届いていない時に、点数や偏差値のことを口にするのもオススメできません。気持ちはわかりますが、成長点を誉めることを優先しましょう。他には、母親に多いようですが、何でも親が先に解決してしまう「過干渉」もオススメできません。受験をするのはお子さんですから、考える時間を与えてほしいと思います。
中学受験に対して無関心なのは、問題外です。志望校決定の面談の時に塾任せになっているご家庭は要注意にいなります。
2-3.絶対に避けよう!モチベーション低下の原因
絶対に避けるべき親御さんの言動や行動があります。「否定」「負の約束」「比較」「マイナス感情」の4つに注意をしましょう。
テストの結果が悪い時に「なんで、できないの?」と言ってしまう保護者を見かけますが、オススメできません。間違えた問題を一緒に取り組んで次につながる行動をしましょう。
「負の約束」は、偏差値重視の親御さんに多い傾向の行動です。合否判定模試の結果が、悪かったら志望校を変えるような発言をしたことはありませんか?
例えば、「偏差値60を目標にがんばろう!」と「偏差値60にならなかったら志望校を変える」では、全くお子さんの反応は変ってしまいます。
「比較」「マイナス感情」は、気が付かないうちにしてしまう行動だと思います。兄弟や同級生の友人などと比較をするのは絶対に避けましょう。
また、結果の悪いテストをみて、「タメ息」をついてしまった親御さん。お子さんが最もやる気をなくす行動だと肝に命じて下さいね。
3.モチベーションの向上するタイミングとポイント
ここまでは、モチベーションの維持や低下といった部分に注目しました。ここからは、モチベーションを向上させる方法を説明していきます。
3-1.中学校のイベント参加でモチベーション向上作戦!
大学受験や高校受験は、状況によって第一志望を変更することもあります。中学受験は基本的に第一志望を変更することをオススメしません。
本来は大学受験や高校受験も第一志望を変えるのはあまり得策ではありません。しかし、日程的な問題や受験の形式にも違いがあるので仕方がない部分もあります。秋になると小学校では行事が多くなる傾向があります。模試や過去問題への取り組みといった学習的なスケジュールの難しさも重なり、体調を崩すことも考えられます。
体調が悪くなるとモチベーションの維持も難しくなりますので、休養は必要になります。また、志望校の学園祭などに参加をしてモチベーションを上げることも重要です。志望校のイベントに参加をすると「がんばる」と言った抽象的な感覚が、「どうしても通いたい」という目標に代わることも考えられます。
3-2.お子さんのモチベーションが上昇する接し方のポイント!
お子さんのモチベーションを上げる方法に「任せる」という考え方があります。任せると言っても放置という意味ではありません。
小学生といっても受験生という自覚を持たせるために選択肢という方法でも良いので、最終決定はお子さんにさせるのも一つの方法だと思います。
塾に通っているお子さんであれば、学習は塾にお任せという親御さんも少なくありません。確かに学習能力の向上は塾に任せても良いですが、モチベーションの向上は親御さんの役割です。
テストの結果が悪くても何か前進をしていることはあるはずです。マイナスばかりに目を向けずに、小さなプラスを誉めるようにしましょう。
また、塾の講師は学習面以外でも「中学受験のプロ」です。学習面以外のことも相談しても構わないと思います。お子さんと親御さんが協力をするのは当然のことですが、塾の講師もどんどん頼るべきです。塾は受験をするお子さんの為だけの存在と思わないことも大切になります。
4.まとめ
今回は、中学受験とモチベーションについて説明をしました。モチベーションより実力をつける方が大切だと考えている親御さんがいるとしたら間違いです。
学習効果とモチベーションの関係は、確実に差が出ます。
理想的な上がり方をするのは難しいですが、上手くコントロールができるようにしていくことが大切です。